CVPPP

私たちの取り組み

鷹岡病院では包括的暴力防止プログラムトレーナー養成研修を受け、トレーナーとして認定されたスタッフにより、月2回のCVPPPの院内研修を行っています。

CVPPPとは

包括的暴力防止プログラム(Comprehensive Violence Prevention and Protection Programme:CVPPP)
英国のC&R(Control & Restraint)を参考に、国立病院機構肥前精神医療センターが中心となって開発したプログラムです。当院では研修を受けたトレーナーがおり、平成24年12月より、新たに1名が認定を受け、現在6名(男性4名・女性2名)で指導を行っています。

身体的な暴力行為を物理的な力で抑止するのではなく、暴力発生の予防から事態が起こった後に生じるフォローまでの系統的かつ包括的なプログラムで、以下の5項から構成されています。

  1. リスクアセスメント
    暴力のリスクを予測する
  2. ディエスカレーション
    コミュニケーション技術により相手の興奮、攻撃性を鎮める
  3. ブレイクアウエイ
    突発的な攻撃を効果的に振りほどき、離脱する
  4. チームテクニクス
    対象者を安全に抑制し、移動できる技術
  5. ディブリーフィング
    暴力事態の後、対象者、スタッフ双方の心理的サポートを行う

CVPPPの理念

「攻撃的な患者に対してケアとしていかに患者に寄り添い、その怒りがおさまるように治療的に関わるかという視点から、安全で治療的な環境を守る」

効果

CVPPPにより、スタッフが高い技術を持つことで、患者を隔離拘束しないで済む状況を作り出すことが可能になり、行動制限を最小化しようとすることに役立ちます。 また早期介入が可能になる、身体介入をしなくて済む、怪我がなくなっている、男女問わず出来る、等の利点があります。

研修内容

トレーニングスケジュール : 毎月2回(1回:1時間 全課程4回) 
対象者 : 全スタッフ

研修風景
研修風景