精神科における作業療法とはリハビリテーションの一つで、一人一人の心身の状態を知ることから始めます。作業療法士が、その人にあった作業を用いて心身の機能の回復を促し、生活の質(QOL)の改善を目指します。
まずスタッフから具体的な説明を行い、ご本人やご家族と相談しながらプログラムを立てて行います。また、当院では作業療法士だけではなく、主治医を始め看護師や精神保健福祉士などチームスタッフと共に、患者様の様々なニーズに応じた計画・治療を心掛け、実践しています。
精神科病棟における作業療法 (精神科救急病棟・精神療養病棟)
作業療法では対人関係の改善、社会性の向上、また生活の変化や楽しみ、気分転換を図る場を提供し、自信を回復させたり他者との良いコミュニケーション体験を通して、病気の回復過程を促進していきます。
- レクリエーション
- 軽スポーツ、ゲーム、カラオケ等をみんなで行い、気分転換やストレス解消になっています。
- 手工芸・創作
- 活動により集中する時間が持てたり、退院後の生活の趣味にも繋がっています。
- 地域活動
- 年間を通じ、全病棟で完成した作品を、地域の展示会へ出展、見学もしています。
各種行事
- 全体行事
- 入院患者様およびご家族の方、近隣施設入居者の方や保育園の園児様にも参加して頂き、季節の行事を病院全体で行っています。
- 病棟行事
- 季節に合わせ、各病棟の職員と患者様が協力し、楽しい時間や季節感を体験しています。
その他の活動内容
- 運動療法
- 散歩
- 映画会
- 書道
- 院外活動(ハイキング、買物)
- 交流会
- 体操
- 軽スポーツ
- カラオケ
- 革細工
- 絵画
- 生活セミナー
- 嚥下体操
- ストレッチ
- パソコン
- お茶会
- 回想法
・・・など
【病棟機能に合わせて活動内容が異なります】
活動時間
午前の活動プログラム | 9時30分~11時30分 |
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午後の活動プログラム | 13時30分~15時30分 (14時00分~16時00分) |
参加するには
- 作業療法を利用するには、主治医の処方箋が必要です。また、入院患者様だけでなく、外来通院されている方も外来作業療法として、利用できる場合もあります。主治医にご相談ください(認知症の方は除く)。
- 入院または通院医療費として精神科作業療法の治療費がかかります。なお、この費用につきましては各種保険が適用されます。また、自立支援医療制度等により自己負担額が軽減されます。
詳しくは精神保健福祉士または作業療法スタッフまでご相談ください。